Komtasu Skin Clinic

診療案内
診療案内

診療案内

こまつ皮膚科では、小さなお子さまからご高齢の方まで、皮膚の疾患を幅広く診療しております。
また、一部自費診療として男性型脱毛症(AGA)や巻き爪治療なども行っております。ひとりひとりの患者さまの疾病に関して、誠意を持って対応させていただきます。

一般診療

赤み・かゆみなどの湿疹・皮膚炎をはじめ、いぼ・ほくろ・ニキビなどのできものなど、皮膚に関するさまざまな疾患を診療しています。お子さまに多い「虫刺され」「あせも」「やけど」などもお気軽にご相談ください。

アレルギー診療

アトピー性皮膚炎をはじめ、金属・食物・花粉・ペットなどによるアレルギー性皮膚炎の診療を行っています。
アレルギー反応が原因の場合には、原因となる物質を突き止めることが大切です。

自費診療

費用は自己負担となりますが、下記のような疾患でお悩みの方もお気軽にご相談ください。

一般皮膚科

脂漏性皮膚炎

原因は皮脂が関係していますが、マラセチアというカビの一種が悪化因子とされています。
ただし、カビといっても皮膚の常在菌のひとつであり、誰でも持っています。

種類
乳児型
頭皮、眉毛、ひたいに黄色のカサカサが着き、カサカサの赤い斑が出ます。 多くは生後8~12ケ月で自然によくなります。
成人型
頭皮のフケが増え、顔、胸、わきの下や股などにカサカサした紅斑が見られます。慢性かつ再発性。
治療方法

セッケンやシャンプーを用いて適切に洗髪や洗顔、清浄をします。 弱めのステロイド外用剤を使用し、また思春期以後のタイプではマラセチア菌を殺す薬の外用やカビ用のシャンプー、セッケンが有効なことも多いです。

ニキビ

ミズムシ

ニキビは放置するとニキビ跡が残ってしまうことがあります。
皮膚科的治療をすることでそれを予防することができます。

原因

毛穴が詰まり、毛穴の中で皮脂が増え、ニキビ菌が繁殖することで発生します。年齢や性ホルモンバランスも関係します。

症状

顔や胸、背中にブツブツが多数できます。膿を持つこともあります。 ブツブツは白いもの、黒いもの、肌色のものから赤いものまでありますが、赤くないものをコメドと言います。

治療方法

外用薬

抗生物質外用薬
ニキビ菌を減らしたり炎症を鎮めます。
アダパレン(ディフェリンゲル)
毛穴の詰まりを除去してニキビができにくくします。
過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
ニキビ菌に効果があるほか、毛穴の詰まりも減らします。

内服薬

抗生物質内服
ニキビ菌を減らしたりニキビの炎症を抑えます。
漢方薬
いわゆる体質改善薬です。効果は人により異なります。
生活上の注意
洗顔1日2回セッケン(普通のセッケンでよいと言われています)を泡立ててやさしく洗います。 化粧は油性のものは避けましょう。
ニキビはいじったりつぶしたりすると悪化したり跡が残りやすくなります。
髪型は髪がなるべく顔にかからないように。夜更かし、食生活もある程度影響しますが、強い制限は通常不要です。
その他、アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤(エピデュオゲル)や、過酸化ベンゾイルと抗生物質の合剤(デュアックゲル)もあります。 どれを用いるかは、ニキビの状態や場所、その人の年齢、肌質なども考慮して決めていきます。
ニキビはすぐにはよくならなくても、根気よく通院治療していくうちによくなっていきます♪

ミズムシ

ミズムシ

カビ(真菌)の一種である白癬菌が皮膚にうつり、増殖して発症します。
発症する場所などにより何種類かに分けます。

ミズムシの種類
足ミズムシ(足白癬)
ゆびの間や足裏に発生します。ゆびの間が白くふやけたり、ただれ、皮むけ、水ぶくれなどが見られます。かゆみを伴うことが多い。
インキンタムシ(股部白癬)
ミズムシ菌が股にうつると発症します。
ゼニタムシ(体部白癬)
他のからだにおこるとなります。
頭のミズムシ(シラクモ、ケルズス禿瘡)
頭の毛にミズムシが繁殖すると毛が抜けます。
診断

ミズムシに見た目の似たほかの皮膚病はいろいろありますので、顕微鏡でミズムシ菌を確認します。

治療方法

外用薬を毎日数週間塗ります。足ミズムシの場合は両足全体に塗る必要があり治療期間も数ヶ月必要な場合が多いです。頭のミズムシに対しては通常内服薬が必要となります。 また、特に足ミズムシの場合は足の清潔や乾燥を保つことも重要です

爪ミズムシ(爪白癬)

主として足の指の爪が白く濁ったり厚くなったりします。顕微鏡でミズムシ菌を見つけて診断が確定します。
家庭内の白癬の感染源になりやすいと言われています。
内服薬の方が効果は高いです。

治療方法
ネイリン
12週間で内服が終了しますが、その後9ヶ月効き目が進んでいきます。まれに肝機能障害をきたしますので、内服前と途中で1回は血液検査が必要です。従来の薬剤よりも有効性が高いと言われています。ただし、内服した方全員が治るわけではありません。
内服薬にはそのほか、テルビナフィン、イトラコナゾールなどもあります。種々の事情で内服のできない方には爪白癬用の外用剤もあります。

ウイルス性イボ

ウイルス性イボ

イボウイルスが手足などにうつり、繁殖してザラザラしたブツブツを生じます。
放置すると大きくなったり数が増えたりします。
足の裏にできると魚の目様に硬くなって痛むこともあります。

治療方法
凍結治療
液体窒素でイボを凍らせ、何日か後にカサブタのようになって少しずつ取れていきます。有効な治療法ですが、痛みを伴い、また治療後にまれにですが一時的に水膨れや血豆になることがあります。 また特に足の裏の場合はなかなか取れにくいことが多く、1~2週間に1回程度治療を続けていく必要があります。
ヨクイニン内服
ハトムギからつくられている漢方薬です。 特に子供の場合に有効率が高いようです。
スピール膏(貼り薬)
硬いイボを柔らかくして取れやすくしますが、これだけでは完全に取れにくいので補助療法として使われます。一度貼ったら3、4日貼りっぱなしとし交換しながら続けていきます。
以上のほか、保険外ですが「活性化型ビタミンD3外用剤」もイボ免疫をつけやすくするといわれています。

ミズイボ

主にこどものてあしや胴体にほぼ普通の皮膚色、少し光った感じの粟粒大のブツブツを生じ、増えていきます。
つまむと柔らかくて中から白くて丸い球のようなものが出てきます。
原因はウイルスで、プールなどでうつることもあります。

治療方法
残念ながら確実に効く薬はありません。
ピンセットで一つ一つ摘み取る方法が主流です。当然痛いですし、少量の出血も伴います。
ミズイボは自然に免疫がついて治っていくこともありますが、どんどん増えていくことも多い(とくにアトピー性皮膚炎など湿疹のお子さん)ので、一般的には少ないうちに取ってしまうのがベターです。
事前に麻酔のテープを貼付してから取る方法もありますが、
痛みが完全に消えるわけではなく、また麻酔の効果が出るまで1時間以上かかります。

老人性イボ

老化による黒っぽいイボですが、早い人ですと30代から出始めます。
顔や体にみられる褐色から黒色の、ザラザラした盛り上がりです。
皮膚がんと区別が必要なことがありますので、ダーモスコープという器具を用いたり、それでも区別が困難な場合は病理組織検査が必要なこともあります。

治療方法
凍結治療
液体チッソで凍結、脱落させるのが一般的です。
治療後に、まれにですが一時的に腫れたり水膨れになる場合があります。また後で色素沈着や色素脱失を生じる場合もあります。

帯状疱疹

身体の左右どちらかに痛みと赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れます。
帯状疱疹は水ぼうそうと深い関係があります。初めてこのウイルスに感染すると水ぼうそうとして発症しますが、治った後もウイルスは体内の神経節に潜んでいます。
何年か経った後に加齢やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活動を始め神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。

帯状疱疹後神経痛
皮膚症状が治った後もピリピリするような痛みが続くことがあり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。これは神経の損傷によるものとされ、通常の痛み止めが効きにくいとされています。
症状

赤い斑点の現れる数日前から違和感やピリピリ感などを伴うことがあります。 その後痛みを伴い身体の片側に盛り上がった赤い斑点があらわれます。 続いて斑点上に水ぶくれが現れます。水ぶくれはその後破れてただれになったりカサブタに変わります。 皮膚の症状は多くは10日~2週間程度で治りますが、痛みはその後も残ることがあります。

治療方法

成人の場合通常は7日間内服しますが、帯状疱疹の場合症状の変化が速いことが多いので3日後前後には再来していただきます。そのほか消炎鎮痛剤を併用することも多いです。

予防接種について
帯状疱疹は後々までつらい神経痛が続くことがありますので、50歳以上の方を対象にワクチンの接種をすることもあります。保険が効きませんので現在のところ自費で7,000円かかりますが、帯状疱疹の発症を半分以下に下げ、また仮に発症しても軽症で済むことが多いとされています。当院でもご希望の方には行っております。

乾癬

赤い発疹に細かいカサカサが着いて慢性化します。頭皮、四肢関節部などに好発します。
原因はまだ不明な点もありますが、体質的な要素にストレス、風邪、喫煙、食生活や糖尿病、脂質異常症、肥満などが関係しているといわれています。

治療方法

外用療法

ビタミンD3外用薬
表皮の盛り上がりや鱗屑に特に効果があります。効果が出るまで時間がかかりますが、副作用は少なく、効果の持続も長いとされています。
ステロイド外用薬
即効性があり、特に皮膚の赤みに効果があります。長期連用により皮膚の萎縮や毛細血管拡張などの副作用が出ることもあります。

内服療法

エトレチネート(チガソン)
ビタミンAの誘導体で皮膚の過剰な増殖を抑えます。催奇性があるので、挙児希望の方は飲めません。
PDE4阻害剤(オテズラ)
免疫バランスの乱れを整え、炎症を抑えます。服用初期に吐き気や下痢などが起こることがあります。
免疫抑制剤(シクロスポリン、ネオーラル)
過剰な免疫作用を抑えます。副作用として血圧上昇や腎機能障害などが起こることがあるので、定期的な血圧測定、血液検査が必要です。
その他
光線療法や重症の人には注射剤が使用されることもあります。注射剤は非常に高価であり、また感染症にかかりやすくなる場合があります。また、日常生活では刺激や乾燥、ストレスに注意が必要です。そのほか乾癬はメタボリックシンドロームと深い関係があるといわれており、食生活の対策や運動も大切です。

アレルギー皮膚科

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

つらい痒みが続きますし、一度よくなっても繰り返すので悩む患者さんは多いです。
ですが、適切なスキンケアと外用療法を毎日の日課として続けていくと大部分の方はよい状態に持っていくことができます。乳児期のアトピー性皮膚炎はしっかり治しておかないと食物アレルギーや喘息、鼻炎へ進展していくリスクが高まるといわれています。
また、ステロイド外用剤に対し不安な方もいらっしゃると思いますが、ネット情報はすべてが正しいとは限りません。使い方次第でステロイドはとても良い薬となります。定期的に受診していただければ副作用もほとんど起こさずに済みます。

原因

遺伝子変異により皮膚バリア機能が低下し、アトピー性皮膚炎になりやすい体質に、後天的にさまざまな刺激因子が作用して慢性の湿疹・皮膚炎病変を作ったものです。 多くは家族や本人にアレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎、喘息)がみられます。

症状

赤ちゃんのころは頭顔にジュクジュクした感じの湿疹が主体ですが、学童期以降は乾燥性の湿疹となります。首、肘膝の曲がる方にゴワゴワした湿疹がよく出ます。成人期には顔、首、胴体など上半身の湿疹が高度となる傾向です。

治療方法

スキンケアにより皮膚のバリア機能の是正をし、またステロイド等外用剤により皮膚の炎症を抑えます。
止痒目的で内服薬も併用します。

ステロイド外用薬
アトピー性皮膚炎の治療の主体となります。皮膚の炎症を抑えかつ副作用が出ないように専門的な治療が必要となります。
免疫抑制剤外用薬
タクロリムス(プロトピック)軟膏で、主として顔などステロイド長期外用しにくい部位に用いられます。他の部位の寛解維持にも用いられます。
保湿剤
皮膚バリア機能を補うため、急性期から寛解維持期までずっと用いられます。
内服薬
抗ヒスタミン薬-痒みを抑える目的で用いられます。
免疫抑制剤 <シクロスポリン <(ネオーラル)>
重症、難治な方に使用しますが、原則として短期間の内服となります。
漢方薬
いわゆる体質改善目的で一般的治療と併用して用います。
効果は人により異なります。
その他
最近出た生物学的製剤のデュピルマブ(デュピクセント)はアトピー性皮膚炎の悪化に関与するサイトカインを強力に抑えることからとても有効ですが、薬価が非常に高いです。

接触皮膚炎(かぶれ)

様々な物質による刺激またはアレルギーによります。
原因物質が触れた皮膚にかゆくて赤い発疹が出ます。高度な場合は全身に発疹が広がる場合もあります。
原因物質は問診や発疹の部位から推測することも多くは可能ですが、正確にはパッチテストを行う必要があります。

パッチテスト
治療方法

治療としては原因物質を除去することが最も重要です。
生じた発疹やかゆみに対してはステロイド外用や抗ヒスタミン薬内服などが行われます。
症状が高度の場合は短期間ステロイド内服を行うこともあります。

パッチテスト

パッチテストの種類
パッチテストパネル
かぶれをおこしやすい化学物質を二十数種類シリーズの検査薬としたもの。
金属シリーズ
金属16種類。
持参物をパッチする
化粧品、シャンプーなど患者さんに持参してもらいます。

いずれも、検査当日の2日後、3~4日後、場合により1週後の合計3~4日は来院していただく必要があります。また、多くは背部に検査薬を貼付するため検査当日とその翌日は原則として入浴できません。

じんましん

じんましん

虫刺されやみみずばれに似た赤く膨らんだ発疹が突然生じ、強いかゆみを伴います。
数時間で出たり引いたりを繰り返します。
ひどい場合は嗄声、呼吸困難、腹痛下痢を伴うこともあります。
すぐに治るものから、何年も続くものまであります。

原因

食物や薬剤などアレルギー性の場合もありますが、原因の不明な場合が多いとされています。
風邪などの感染症に伴って出る場合もあります。
まれにですが、甲状腺や膠原病など内科的疾患に伴って出ることもあります。

治療方法

アレルギーの原因があればそれを除去することです。
大半のじんましんは抗ヒスタミン薬の内服で軽快します。重症な場合は注射をしたり副腎皮質ステロイド剤の内服を短期間併用することもあります。
慢性じんましんの場合は治療が数ヶ月~数年に及ぶこともありますが、根気よく治療を続けることでじんましんは徐々に軽くなっていきます。

食物アレルギー

その症状は、皮膚炎の悪化や口腔内の違和感などから、じんましん、重症になるとアナフィラキシーショックなど、様々です。 原因食物としては幼小児期では鶏卵、乳製品、小麦が多いですが、成長とともにそれらは減り、甲殻類、ソバ、果物類が増えてきます。

診断

問診、血液検査、皮膚プリックテスト、経口負荷試験などにより診断します。 プリックテストや経口負荷試験については当院では行っておりませんので、必要に応じて専門的な医療機関(病院)をご紹介しています。

治療方法

原因食物の除去食は近年必要最小限とする傾向となっています。また、加熱調理によりアレルゲン性が低下し食べられる場合や、加齢に伴い耐性を獲得できる場合もあります。

乳幼児アトピー性皮膚炎についてはそのコントロールが悪いと新たな感作を引き起こし、種々のアレルギー性疾患の予防・治療に支障をきたすとされています。ですので、皮膚炎の治療をしっかり行っておくことが重要です。

軽症では抗ヒスタミン薬内服、やや重症ではステロイド内服、食物アレルギーを伴うアトピー性皮膚炎ではインタール内服等行います。 アナフィラキシーになる場合は原則として全身管理のできる医療機関での治療が必要となります。

金属アレルギー

金属やそれを含む物質に触れて局所のかぶれをおこすほか、全身性金属アレルギーといって食物中の金属や歯科金属により全身性に湿疹病変や手足の汗疱状湿疹、貨幣状湿疹、痒疹、扁平苔癬など生じる場合もあります。
かぶれの項目であげた金属シリーズパッチテストで診断します。

かぶれ

自費診療

AGA(男性の薄毛)

思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなっていき、徐々に進行します。
原因としては遺伝や男性ホルモンの影響といわれています。
最近は女性のAGAを含めて壮年性脱毛症と呼ぶことも多いです。
※治療は原則としてすべて自費診療になります。

治療方法

「プロペシア」長期内服すると有効率が上がります。
内服3年後で髪が増えている方が77.8%、減少が止まった方が20.2%、減少した方は2%でした。
「ザガーロ」これは、特に前額部の薄毛に対しプロペシアよりも効果が勝るといわれております。

外用剤としては、リアップのジェネリック品、ミノキシジル外用液があります。

費用

内服薬 プロペシア 28日分8,000円
フィナステリド(プロペシアのジェネリック) 28日分4,500円
ザガーロ 30日分10,300円
デュタステリド(ザガーロのジェネリック) 30日分6,500円

※内服薬はすべて男性専用のお薬です。

外用剤 (女性用)ミノキシジル配合外用液1% 初診の方4,000円
再診3,500円
(男性用)ミノキシジル配合外用液5% 初診の方5,000円
再診4,500円

※すべて診察料込みで、税込み価格です。2022年4月現在

巻き爪・陥入爪(保険診療内での治療も可能です)

巻き爪・陥入爪

爪が丸くなった状態が巻き爪で、爪が肉に食い込んだ状態を陥入爪と呼びます。
もちろん両方が合併することも多いです。
陥入爪になるとゆびが痛くなったり、腫れ赤みを生じます。
ひどくなると化膿したり、肉芽という赤い肉が爪の際から出てきたりもします。

原因

爪の切り方や靴、また太いゆびなどが関係する場合が多いですが、歩行できないことによる場合や原因不明なこともあります。

治療方法
陥入爪の治療方法

陥入爪が軽度の場合は爪と皮膚の間に小さな綿球をつめて爪がじかに食い込むのを軽減したり、テーピングをして食い込みを減らすようにします。発生した肉芽には液体窒素で冷凍凝固して縮小を図ることもあります。よくなるまで日にちがかかることも多いです。

巻き爪の治療方法

巻き爪に対しては自費診療になりますが、形状記憶合金でできた巻き爪矯正用のクリップや、コイル状になった装具を爪に装着する方法があります。後者は当面つけっぱなしが可能で毎日自分で着脱する必要がありません。
いずれも効果は個人差もありますが、痛みの減る方は多いと思われます。
ただし健康保険が利きませんので、2020年2月現在で片方につき診察処置料込で片側6,000円かかります。

シミ

シミ

いわゆるシミにはいろいろな病態が含まれています。
30~50台女性に多い肝斑…両側のほほを中心に色素班を生じ、目の周りは避ける傾向があります。

治療方法
内服治療

治療はトラネキサム酸やビタミンCの内服が中心となります(保険適応内での治療も可能です)。
ほか、自費診療となりますがハイドロキノン製剤のつけ薬も有効とされています。
当院ではそれの液剤とクリームを取扱いしております(それぞれ2,250円、2,100円 [2019年8月現在])。

また、中年以降の方の顔面、手などの露光部に多いシミは多くは老人性色素班です。ですが皮膚がんとの鑑別が必要な場合もあります。
老人性色素班もハイドロキノン製剤が有効な場合が多いとされています。

イボ状に隆起したものに対しては液体窒素による冷凍凝固術も行います。
これは保険診療となりまたある程度有効ですが、多くは完全に色素班が消失するわけではありません。
なお当院ではレーザー治療は行っておりません。